ほとんど思ってきたことでしょう。
「なんで日本酒って、ワインほどオシャレになれないんだろう?」
こんなに一生懸命なのに、
こんなに高い醸造技術で造っているのに。
できた酒をオシャレに飲んでもらえない。
多分、この問題は結構奥が深くて、
色んな要素が変化し、
様々な出来事が起こる必要があるのだろうと思います。
今、それを論ずるつもりもないし、答えを知っているわけでもありません。
でも、
これだけプライドを持って、頑張って造っているのだから、
必ずオシャレに飲んでもらえるようにするぞ、
という強い気持ちを持った人たちがいれば、
いつか遠くない日に、
とてつもなくオシャレな日本酒が出て来るに違いないと
私は信じています。
日常生活に、ワインは随分溶け込んできました。
例えば、こんなシーンが想像できます。
天気の良い昼下がり、
早めに仕事から帰ってきた女性が、
冷蔵庫から良く冷えた飲みかけの白ワインボトルを取り出し、
ワイングラスに注いでキッチンカウンターに置く。
郵便物をチェックしたり、
雑誌をめくったりしながら、ひとくち飲む。
ごく自然だし、都会的な風景ですよね。
「アニーホール」でダイアンキートンとウディアレンが演じた昼下がりのシーンに重なります。
日本酒も、こんな飲まれ方をして欲しいなと思います。
そのためには、
とかくもっちりとした味わいや
麹くさい香りは、あまり似合わない。
高いアルコール度数もいまいち。

そんなとき、白麹の酒に出会いました。
白麹の酒は、黄麹の酒に比べて、
多量のクエン酸を含んでいます。
レモンなどの果実に多く含まれるクエン酸は、
通常の清酒に含まれる乳酸やコハク酸などの酸に比べて、
すっきりとシャープな味わいを持っています。
温度も、キリリと冷やして美味しく味わえます。
まさに、ドライな白ワインのような酒。
この酒は、
日本酒の飲まれるシーンを、
大きく変える可能性を持っているのではないかな、と
かなり期待をしています。
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